民間信用調査会社の帝国データバンク高松支店は2日、「うしおじさん」の愛称で親しまれ、牛乳やスイーツなどを販売していた酪農業者「大山牧場」(香川県さぬき市大川町)が1日に事業停止し、自己破産申請の準備に入ったと発表した。負債総額は約1億円。
大山牧場は1949年創業で、県内で唯一、ジャージー牛のみを飼育する酪農業者。牛乳のほか、クリームパンやスイーツなどの加工食品を直営の小売店などで販売していた。コロナ禍で売り上げの大半を占めていた卸売りが激減。関東圏での販売を強化し、ネット通販にも力を入れたが、燃料費やえさ代の高騰、人手不足など複合的な要因が重なって厳しい資金繰りが続き、事業を断念した。民事再生法適用による事業再生も視野に入れていたが、うまくいかなかったという。(和田翔太)
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