東京商工リサーチが全国約429万社を対象にした「社長の住む街」調査で、トップとなったのは前回調査に続いて東京都港区「赤坂」だった。「赤坂」で暮らす社長は4400人で、2位の新宿区「西新宿」に700近い大差をつけた。「赤坂」のほか「六本木」「南青山」「芝浦」など港区はトップ20に9つの街がランクインして、ブランド力の高さを示した。

港区以外では新宿区「西新宿」「新宿」が上位に入り、渋谷区はトップ20までに「代々木」「広尾」「恵比寿」「神宮前」の4つが入った。

6位港区「芝浦」、9位に江東区「豊洲」、12位に中央区「勝どき」などタワーマンションが林立する湾岸エリアも存在感が増している。都心5区(千代田、中央、港、渋谷、新宿)以外では、荒川区「南千住」が20位に食い込んだ。

社長の住む街ランキング(町村ベース)

町村 社長数(人)
1(1) 港区赤坂 4,400
2(2) 新宿区西新宿 3,706
3(3) 港区六本木 3,436
4(4) 港区南青山 3,277
5(5) 渋谷区代々木 3,220
6(6) 港区芝浦 2,871
7(9) 港区豊洲 2,782
8(7) 新宿区高輪 2,743
9(8) 新宿区新宿 2,734
10(10) 港区南麻布 2,654

出所 : 東京商工リサーチ 順位の()は2020年の前回調査時のもの

市区郡別では、トップ10を東京23区が独占。最多の世田谷区は5万7334人。世田谷区は人口・世帯数とも23区で最も多く、成城・奥沢、深沢など閑静な住宅地としての認知度が高い。

2位の港区は4万2384人。人口に対する社長比率が15.91%で、区民の6.2人に1人は社長という “社長だらけ” エリア。都心部の大型再開発で高級マンションの供給が相次ぎ、社長を引き付ける磁力がさらに増しているのかもしれない。

3位は渋谷区の3万929人。駅周辺の繁華街から少し離れると古くからの落ち着いた住宅街が広がるエリアも多い。社長比率は13.4%で港区に次ぐ2番目。

社長の住む街トップ10(市区郡ベース)

    社長数(人)
1 世田谷区 57,334
2 港区 42,384
3 渋谷区 30,929
4 新宿区 30,760
5 大田区 29,275
6 練馬区 27,902
7 杉並区 26,443
8 目黒区 24,495
9 江戸川区 24,406
10 江東区 24,111

出所 : 東京商工リサーチ

東京都以外では、「埼玉県川口市」が2万1485人で最多で、「千葉県船橋市」「千葉県市川市」など、東京都に隣接するエリアが多い。関西圏では「大阪府東大阪市」「兵庫県西宮市」が上位に入った。

社長の住む街(市区郡ベース・東京以外)

    社長数(人)
13 埼玉県川口市 21,485
20 千葉県船橋市 15,080
21 千葉県市川市 14,758
22 大阪府東大阪市 14,738
23 兵庫県西宮市 14,675
25 鹿児島県鹿児島市 14,272
26 静岡県浜松市中央区 14,231
29 千葉県松戸市 13,056
30 大阪府豊中市 12,894
32 愛媛県松山市 11,895

出所 : 東京商工リサーチ

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