NECは3日、小中学校に1人1台ずつ端末を配布する「GIGAスクール構想」の端末更新需要をにらみ、学習用ノートパソコンの新モデルを発売すると発表した。落としても壊れにくい設計を採用するなど耐久性を高めた。2025年1月に受注を始め、28年度までに200万台の提供を目指す。
従来モデルと同じ360度回転するディスプレーで、パソコンにもタブレット端末にもなる。政府はGIGAスクール構想の「第2期」として端末の更新を予定しており、1台当たりの補助金額を5万5000円とする。新モデルの価格はオープンだが、5万5000円以内に収まる見通しだ。25年2月下旬の出荷開始を見込む。
落下による破損対策として、端末の外周をゴムのような弾力性と硬質プラスチックのような強さを併せ持った素材で覆った。ゴム足の接地面積も拡大し、机から滑り落ちにくいようにした。端末底面のネジに脱落防止リングを追加し、ネジ外れや紛失も防止した。
品質試験では、圧力をかけた状態で振動させる試験を追加した。従来モデルでは加圧試験と振動試験をそれぞれ分けて実施していた。ぎゅうぎゅうに詰め込んだカバンを自転車のかごに入れて通学するなど、圧力と振動が同時に加わることを想定した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。