豊田通商は3日、2025年4月に風力発電国内最大手のユーラスエナジーホールディングス(東京・港)と再生可能エネルギー開発を手がけるテラスエナジー(同・千代田)の両子会社を統合すると発表した。風力と太陽光を合わせた発電規模で国内1位となる見込み。経営資源を集中し、投資効率を高める。
存続企業はユーラスで、本社は現在テラスエナジーがある東京都千代田区に置く。統合後の代表取締役社長は未定。統合により保有する設備の総電源容量は約4.3ギガワットとなり、風力・太陽光では国内最大になるという。
ユーラスは豊田通商の前身のトーメンの電力部門が源流。02年に東京電力ホールディングスの出資を受けたが、豊田通商が22年に1850億円を投じて完全子会社化した。
テラスエナジーは11年にソフトバンクグループ(SBG)の完全子会社「SBエナジー」として設立された。主に太陽光発電の開発を手がけ、蓄電池事業などにも進出している。豊田通商は23年に1020億円をかけてSBGから株式の85%を取得、24年4月に完全子会社化していた。
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