【ニューヨーク共同】26日のニューヨーク外国為替市場の円相場は対ドルで大幅下落し、一時1ドル=158円44銭と1990年5月以来、約34年ぶりの円安ドル高水準を付けた。日銀が金融政策決定会合で現行の金融政策の維持を決めたことなどを背景に、日米の金利差が開いた状況が続くとの見方が広がって、円売りドル買いが膨らんだ。
午後5時現在は、前日比2円73銭円安ドル高の1ドル=158円32~42銭を付けた。ユーロは1ユーロ=1.0687~97ドル、169円15~25銭。
朝方発表された3月の米個人消費支出(PCE)物価指数の前年同月比上昇率は2月から拡大した。根強いインフレ圧力を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ開始が遅れるとの観測が強まったことも円安ドル高の流れを後押しした。
円は対ドルで1週間の下落幅が4円近くになり、4月初めと比較すると7円を超える急落となった。円買いを促す目立った材料がない中で円安ドル高が加速している一方、日本政府・日銀による為替介入への警戒感もくすぶっている。
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