財務省によりますと、ことし1月から6月までの上半期に、全国の税関が空港や港などで摘発した金の地金の密輸は、
▽件数が去年の同じ時期の1.8倍の228件で
▽押収量は8倍以上の937キロとなりました。

金の価格は
▽ロシアのウクライナ侵攻や
▽中東情勢の緊迫化などを背景に上昇傾向が続き
大手貴金属会社の小売価格は、ことし4月には1グラム当たり1万3000円を超えて最高値を更新しています。

こうした中、財務省は、転売目的の密輸が増えているとみています。

一方、覚醒剤や大麻など不正薬物の密輸では、上半期の摘発件数は500件と去年の同じ時期と比べて4%増加した一方、押収量では20%減少しました。

ただ、内訳をみますと
▽大麻草は件数が96件で2.5倍、押収量が103キロで14.3倍
▽大麻樹脂などは件数が61件で3.6倍、押収量が46キロで11倍と
摘発の大幅な増加が目立っていて、財務省は若い世代での大麻の乱用が懸念されるとしています。

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