東京電力ホールディングス(HD)は1日、小早川智明社長が世界原子力発電事業者協会(WANO)の総裁に就任したと発表した。9月末にアラブ首長国連邦で開かれた総会で選ばれた。任期は2年。WANOには原発を持つ世界の事業者が加盟し、発電所の運営や安全に関する情報を交換する。日本人の総裁は2人目。
次期総会は2026年に東京での開催が予定されている。総裁は次期総会の開催国から選出するのが通例で、同じく日本開催を控えた91〜93年にも東京電力社長だった那須翔氏が就いた。
小早川氏は9月の総会での選出後に「福島第1原子力発電所の事故後に得られた教訓を共有し、世界中のプラントの安全性向上に寄与することを強く望んでいる」と挨拶した。26年の総会開催時には福島第1原発の視察も予定されている。
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