ソニーグループは1日、傘下の映画会社の米ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)の最高経営責任者(CEO)にラヴィ・アフジャ社長兼最高執行責任者(COO)が昇格する人事を発表した。CEO交代は7年半ぶり。アンソニー・ヴィンシクエラ会長はCEOを退任し、非業務執行の会長としてアドバイザーの役割を続ける。
アフジャ氏は2025年1月2日付でCEOに就任する。同氏は21年にSPEに入社した。傘下のテレビ番組制作会社の米グローバルテレビジョンスタジオの会長に就いている。人気ドラマ「ザ・クラウン」や「ザ・ボーイズ」などの制作を手掛ける米ソニー・ピクチャーズ・テレビジョンの制作事業と、スタジオのインド関連事業を統括してきた。
SPE入社前は米ウォルト・ディズニー・テレビジョンや米フォックス・ネットワークグループなどのCFOを務めてきた。SPEでは英国の大手制作会社バッド・ウルフや仮想の背景と現実の被写体を組み合わせる「バーチャルプロダクション(VP)」技術を持つ米ピクソモンドなどの買収を主導してきた。
ヴィンシクエラ氏は2017年6月に会長兼CEOとしてSPEに入社し、アニメ配信会社の米クランチロールの買収などを手掛けてきた。米ネットフリックスや米アマゾン・ドット・コムの「プライムビデオ」といった総合動画配信サービスが消費者に浸透するなか、サービスの乱立をみて同事業には参入しないことを決断した。
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