厚生労働省が1日に発表した8月の有効求人倍率(季節調整値)は前月から0.01ポイント下がり、1.23倍だった。低下は2カ月ぶり。賃上げ機運が高まり、好待遇を求めて転職を考える人は引き続き多いが、物価高や円安による業績圧迫で求人は勢いを欠いているという。
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有効求人倍率は、全国のハローワークに登録している求職者1人あたり何件の求人があるかを示す。8月の有効求職者数は前月比0.3%減の約191万人、有効求人数は同0.8%減の約234万人だった。
企業の足元の採用意欲を示す新規求人数(原数値)は前年同月比で6.5%減だった。産業別で最も減少幅が大きかったのは宿泊・飲食サービス業(23.5%減)で、全国飲食チェーン2社が今年は求人を出さなかった影響が大きいという。
他にも生活関連サービス・娯楽業が12.3%減、製造業が10.5%減となるなど、主要産業の多くで減少した。(宮川純一)
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