口コミ就職情報サイト運営のみん就(東京・新宿)は27日、現在の大学3年生らを対象にしたインターンシップ(就業体験)の人気企業ランキングで、ニトリが6年連続で首位になったと発表した。参加者自身がキャリアデザインについて考えることができるプログラムなどが評価された。
調査は4〜8月にインターネット上やみん就主催のイベントで実施した。みん就に登録する2026年卒業予定の大学生・大学院生に、対象の349社からインターンに参加したい企業を5〜7社選択してもらいポイント化して集計した。有効回答人数は1172人。
大学生の就職活動の開始は事実上、卒業年の前々年である3年生の夏休み中のインターンへの参加になっている。ランキングは就活初期段階の人気を反映した。
2位以下は味の素、NTTデータグループ、資生堂、ヤマハが続いた。昨今の円安基調を背景に輸出企業も見直された。ホンダは32位(昨年は90位)、日産自動車は71位(同113位)、マツダは55位(同92位)になるなど自動車メーカーが軒並み上昇した。デジタルトランスフォーメーション(DX)の広がりからIT(情報技術)関連企業も人気を集めた。
調査ではインターンプログラムで何を重視するかについても聞いた。「採用に直結している」を挙げた人が23.1%と22年卒の学生に比べ7.3ポイント上昇し、「社内の雰囲気がわかる」「職業体験ができる」などに比べ伸びが大きかった。
就活のルールを巡っては23年、企業がインターンで得た学生の情報を採用選考で活用できるように改正された。学生優位の「売り手市場」を背景に、企業はインターンを通じて人材確保を急いでいる。こうしたことをうけ、インターンを選考の一部と考える学生が増えていることがうかがえる。
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