米メタ(旧フェイスブック)は25日、仮想現実(VR)端末の新機種「Quest(クエスト)3S」を発表した。価格は128GBモデルが4万8400円(税込み)で、従来機「クエスト3」より3割以上安くして、利用者の拡大をねらう。25日から予約を受け付け、10月15日に発売する。
新端末は昨年発売したクエスト3と同様、現実空間と仮想空間をあわせた複合現実(MR)を体験できる。仮想空間で複数の画面を同時に表示するマルチタスク機能や、背景を現実空間から仮想空間に切り替えることができる。クエスト3(128GB)は7万4800円だったが、新機種の発売にあわせて6万9300円に引き下げる。
また、メタは25日、昨年提供を始めた対話型AI(人工知能)「メタAI」で、フェイスブック(FB)や写真投稿アプリ「インスタグラム」など向けに、音声や画像をやりとりできる機能を発表した。アプリ上で会話をするように音声でやりとりができるほか、ハイキング中に撮影した花の写真をもとに花の名前などを聞くことができる。メタAIは米国など向けで、日本での提供予定はないという。
メタは今回、同社が開発する生成AIの言語モデルの最新版「Llama(ラマ)3.2」も発表した。AIモデルの規模を示す「パラメーター」の数は110億と900億の2種類で、文字や画像を扱える。スマートフォンなどの端末上でも処理できる軽量版のモデルも2種類公表した。(サンフランシスコ=五十嵐大介)
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