▼なりすまし広告 著名人や有名企業になりすました第三者がつくった偽の広告のこと。無断で写真や企業のロゴマークを載せ、SNSなどネット上で配信されるケースが多い。広告を見た人に虚偽の投資話を持ちかけ、金銭をだまし取る詐欺などに悪用されている。

警察庁の調べでは、2024年1〜7月に発生したSNS型投資詐欺は前年同期比5倍の4099件だった。このうち約半数のケースでバナー広告などが被害者への当初の接触手段として使われていた。特に米メタが運営するSNS「フェイスブック」と「インスタグラム」の悪用が目立った。

事態を重くみた経済産業省はメタに対する聞き取り調査を実施し、6月に結果を公表した。同省は電子メールアドレスだけで広告配信用のアカウントが作成できてしまうといったメタ側の審査体制の課題を指摘。「被害・実害の発生を待たないと問題と認識しない姿勢になっている」との懸念を示した。

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