カシオは構造改革で26年3月期以降の固定費を50億円削減する

カシオ計算機は24日、構造改革に伴う特別退職金などで特別損失約70億円を2024年4〜9月期の連結決算に計上すると発表した。うち8億円は24年4〜6月期にすでに計上している。カシオは25年3月期の連結純利益を前期比16%減の100億円と見込んでいる。特損の影響については精査中で、影響がある場合は確定次第、開示するとしている。

構造改革に伴う早期退職者数は自然退職者を含めて国内が約530人、海外が約80人の見通しで早期退職者は追加で発生する可能性がある。人員削減により、26年3月期の固定費は構造改革の実施前より50億円超減る見込みという。

カシオは中国の景気悪化や電子ピアノ市場低迷の長期化などに見舞われ、24年3月期の連結純利益は前の期比9%減の119億円だった。収益体質改善のため、構造改革を実施し人員削減すると5月に発表していた。

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