ソニーグループの半導体会社ソニーセミコンダクタソリューションズは24日、メガネ型端末向けの超小型ディスプレーを10月から販売すると発表した。従来品より画素を2割小さくした。画素を微細化すると輝度を保ちにくかったが、半導体の開発プロセスを見直すことで輝度も高めた。自然で発色の良い画面で没入感を高める。
高画質・高解像度のフルHDに対応する5.1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)画素のディスプレーを開発した。画素は画像を構成する最小単位で、微細であればあるほど自然な画面になる。輝度も従来品の2倍にし、鮮やかな発色に対応できるようにした。
ディスプレーには映像を表示する領域の周りに回路や配線を配置する「額縁」がある。新製品は回路設計と組み立て工程を変えることで額縁を減らし、面積を従来品から4割小さくした。拡張現実(AR)に対応するメガネ型端末の軽量化、小型化につながる。
サンプル品の価格は4万円(税抜き)。主にメガネ型端末メーカー向けに販売する。販売目標は非公表。
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