アメリカの有力紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」などは20日、ここ数日の話としてアメリカの半導体大手 クアルコムが業績の低迷が続く同業のインテルに買収を打診したと報じました。

インテルの時価総額は、930億ドル、日本円にして20日時点で13兆4000億円余りで、クアルコムがインテルの会社全体を買収すれば巨額の取り引きとなります。

ただ、ウォール・ストリート・ジャーナルは、関係者の話として「合意にはほど遠い」と伝えているほか、日本の独占禁止法にあたる反トラスト法の審査対象になる可能性が高いとも指摘しています。

インテルは、半導体の設計に加え、受託製造にも力を入れてきましたが
半導体の製造に特化した台湾のメーカー TSMCや生成AI向けの半導体に強みを持つアメリカのエヌビディアなどとの競争が激しくなり、業績が低迷していました。

このためインテルは、経営の立て直しの一環として16日、受託製造部門を子会社化し、外部からの資金調達がしやすくなるようにしていました。

一方のクアルコムは、スマートフォン向けの半導体に強みを持っていて、このところパソコン向けの半導体事業も強化しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。