大成建設は26日、2024年3月期の連結純利益が前の期比15%減の402億円になったと発表した。前期の業績予想を修正するのは2回目で、従来予想から68億円下方修正した。受注は増えたが、資材価格の高騰でコストがかさんだ。
売上高は前の期比7%増の1兆7650億円、営業利益は52%減の264億円だった。従来予想よりそれぞれ750億円上方修正、376億円下方修正した。工期に間に合わせるために労務費が膨らんだことも影響した。年間の配当金は前の期比横ばいの130円で据え置く。
同社は同日、25年3月期の連結純利益が前期比62%増の650億円になりそうだと発表した。建築事業の利益率が改善する。売上高は同13%増の1兆9900億円、営業利益は同3.3倍の870億円を見込む。
最大で100億円を上限とする自社株買いも発表した。発行済み株式総数(自己株式を除く)の1.36%にあたる250万株を上限に買い付ける。取得期間は24年5月14日から9月30日までで、取得した全株式は消却する。
26日午後に今期の業績予想を発表した同社の株価は一時、前日比4%高の5605円まで上昇した。終値は5576円だった。
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