この問題は、大手機械メーカー IHIの子会社のIHI原動機が、船舶などのエンジンの試運転で燃費性能の測定データを改ざんしていたもので、国土交通省は25日に工場2か所に立ち入り検査を行いました。
斉藤国土交通大臣は、26日の閣議のあとの記者会見で、国内メーカーで不正が相次いでいることを踏まえ、「船舶用エンジンなどの分野でもデータ改ざん事案が新たに発覚したことは極めて遺憾であり、重く受け止めている。必要な調査を速やかに実施し、厳正に対応したい。ものづくり大国の基礎を支える技術の分野を大きく育てるために、二度とこうしたことがない現場にする決意で取り組んでいきたい」と述べました。
また、海上保安庁の巡視船の一部にIHI原動機が製造したエンジンが搭載されていることを明らかにし、「データ改ざんが行われたエンジンが納品されているかどうか確認するため、詳細な説明を求めている」と述べました。
海上保安庁は、日本の周辺海域での警備体制を強化するため、毎年、巡視船を増強していますが、今後、建造する巡視船への影響については、会社側からの説明を踏まえて判断するとしました。
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