求人広告の販売代理店が採用担当者約55万人分の名刺情報を閲覧できる状態になっていた

転職サービス「doda(デューダ)」を運営するパーソルキャリア(東京・千代田)は17日、顧客企業の採用担当者の個人情報が求人広告の販売代理店から閲覧できる状態になっていたと発表した。54万9195人分の会社名や氏名、メールアドレスなどの名刺情報が対象。代理店向けシステムをプライバシーの観点から適切に管理できていなかったことなどが要因だ。

2018年5月から24年8月に代理店業務で入手する必要がない採用担当者の名前やメールアドレスなどの名刺情報が代理店向けのシステムで閲覧できる状態になっていた。同システムを通じ個人情報を入手した代理店から営業を受けたという採用担当者からの連絡で発覚した。

パーソルキャリアはシステムから得た情報の目的外利用を禁止しており、発覚のきっかけとなった1件を除き、情報の閲覧や不正利用は確認できていないという。8月30日までにシステムを改修し個人情報は閲覧できない状態にした。

パーソルキャリアは「同様の事象が発生しないよう、システム開発時の仕様検討とプライバシーへの影響を事前に審査する仕組みを一層強化する」とした。

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