ネット印刷大手のラクスルが12日発表した2024年7月期の連結決算は、純利益が前の期比59%増の21億円だった。印刷・集客支援の「ラクスル」が好調だった。 売上高は25%増の511億円。中小企業向けの印刷需要が伸びた。印鑑などオフィス用品の通販を手掛けるハンコヤドットコム(大阪市)など、M&A(合併・買収)の効果も売り上げを押し上げた。

営業利益は43%増の25億円。広告宣伝費などが増えたものの、全体の増収で補った。

25年7月期の業績見通しは、売上高が前期比19〜23%増の610億〜630億円、純利益は16%減〜8%増の17億〜22億円を見込む。

M&Aによる増収効果を見込む一方、関連会社の持ち分売却などによる特別利益を想定せず、最終減益の可能性もあるとした。配当は年2.3円と前期から0.6円増配する。

同日、住信SBIネット銀行と提携し金融事業に参入すると発表した。中小企業の利用を見込む。サービスの内容は今後詰める。

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