損害保険大手MS&ADホールディングス(HD)は船曳真一郎執行役員(63)が社長に昇格する人事を固めたことが25日、分かった。船曳氏は三井住友海上火災保険の社長を務めており、HD社長を兼務する。原典之社長(68)は会長に就く。6月の株主総会を経て就任する。
社長交代は4年ぶりで、三井住友海上出身者が4代続けて持ち株会社の社長となる。柄沢康喜会長(73)は退任する。
HD傘下の三井住友海上、あいおいニッセイ同和損害保険は昨年12月、企業向け保険の保険料で他社とカルテルを結んだ疑いで、金融庁に業務改善命令を受けた。企業統治の立て直しが急務となる中、船曳氏を筆頭に改革を推進する。
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