東京ガスの今期は減収減益となる見込みだ

東京ガスは25日、2025年3月期の連結純利益が前期比53%減の800億円になる見通しだと発表した。液化天然ガス(LNG)価格が前期よりも安定し、原燃料費の下落分をガスや電気の料金に遅れて反映することで生じる「期ずれ差益」が減る。

売上高は1%減の2兆6420億円を見込む。軟調な資源価格を背景に、ガス料金の単価が下がる。需要は春先や冬場の気温が高かった前期からの反動で増加を見込むものの、単価の下落を補えない。卸電力市場からの調達が増えることや省エネの進展で、電力の販売量も減る。

営業利益は49%減の1130億円。北米のシェールガス事業の投資拡大で、減価償却費が増える。

併せて、400億円を上限とする自社株買いも発表した。発行済み株式の4.2%にあたる1700万株を上限に取得する。

同日発表した24年3月期の連結決算は売上高が前の期比19%減の2兆6645億円、純利益が40%減の1699億円だった。LNG価格の急騰で、ガス料金が原料費以上に上昇し利益が伸びた前の期の反動が表れた。

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