工作機械製造のスギノマシン(富山県滑川市)は11日、金属3D(3次元)プリンターと切削加工機を一体化した装置の開発に着手したと発表した。金属部品製作の時間短縮とコスト削減につながる。2025年度の販売開始を目指す。
日本酸素ホールディングス傘下の大陽日酸が開発した金属3Dプリンターを搭載する。同機器で金属部品を誤差が数ミリ単位の状態まで仕上げた後、スギノマシンの切削加工機で数ミクロン(ミクロンは1000分の1ミリメートル)の高精度まで高める。土台となる金属部材を、完成形に近づけておくことで切削加工時間の短縮につながる。
大陽日酸の金属3Dプリンターは、金属を溶かす熱源にアークプラズマを活用してコストを抑える。溶融時に使う電極を微細に動くようにして造形速度を高めている。スギノマシンが関わった経緯もあり、今回の一体型の装置開発につながった。
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