日本触媒は11日、電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池の材料を生産する工場を、福岡県に建設すると発表した。充電時間の短縮や航続距離の延長といった、EVの高性能化に寄与する新しいタイプの電解質を、年間3千トン生産する。最大375億円を投資し、2028年の工場稼働を目指す。
生産する電解質は「リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド(LiFSI)」。現在は既存の電解質に添加する使い方が主流で、LiFSIの割合を増やすほど電池が長持ちするという。新工場で1年間に生産するLiFSIは、全て電解質として使うとEV21万台分の電池に相当する。
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