店舗従業員の髪色を自由化し、多様性の尊重や人材確保につなげる

日本マクドナルドは10日、店舗従業員の髪色を自由にすると発表した。対象は全国の店舗で働く社員やアルバイト約20万人。価値観や多様性を尊重した働きやすい環境にし、従業員の意欲向上や店舗の採用力強化につなげる。

このほど身だしなみ基準を一部変更した。従来、髪色については「自然な髪色」と定め、明るい色や赤、青など派手なカラーは認めていなかった。「清潔感のある髪形」や「装飾品は身につけない」などの規定は維持する。先行して試験的に髪色を自由化した店舗では、4月のアルバイトの採用人数が前年の約3倍となった。

人手不足が深刻化する中、小売りや外食業界では身だしなみ基準を緩和する動きが広がる。外食ではスターバックスコーヒージャパン(東京・品川)が2021年に髪色を自由化したほか、FOOD&LIFE COMPANIESは23年11月からスシローの店舗スタッフを対象に髪色や女性が髪を覆う「ヒジャブ」の着用を自由としている。

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