政府は9日、アジア開発銀行(ADB)の次期総裁候補に、内閣官房参与の神田真人前財務省財務官(59)を擁立する方向で調整に入った。浅川雅嗣総裁(66)は同日、来年2月23日付で辞任することを表明した。政府は国際金融に精通した神田氏を起用することで、ADBの存在感を一段と高めたい考えだ。
1966年のADB設立以来、日本は歴代総裁を輩出するなど人材、資金面で主導的な役割を果たしてきた。鈴木俊一財務相は9日、浅川氏の後任候補に関して、「国際金融の経験が豊富で、地域の状況にも精通している最適任の人物を日本から速やかに推薦したい」との談話を発表した。
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