りそな銀行の岩永省一社長は9日までに、時事通信のインタビューに応じた。岩永氏は「リアルな相談拠点を増やしていきたい」と語り、対面相談に重きを置いた新型店舗を導入する方針を明らかにした。11月に1号店を奈良県内に開設し、来年9月末までに10カ所程度の出店を検討していると説明。さらなる拡大も視野に入れる。
りそな銀の新規出店は約6年半ぶり。近年は店舗数をほぼ維持していたが、戦略を見直す。新NISA(少額投資非課税制度)開始や「金利のある世界」到来で、個人の資産運用機運が高まっていることを踏まえ、岩永氏は「顧客のニーズが爆発的に広がり始めている」と指摘。「(デジタルではなく)対面での相談を求める人がこれから増える」と強調した。
新型店舗の名称は「りそな!n(イン)」。商業施設や駅ナカなどへの出店を目指す。土日も営業し口座開設ができる。また趣味や結婚、教育、健康、マイホーム選びなど人生の悩みや関心事をテーマにしたイベントやセミナーを開催。関連する異業種企業とも協力するという。顧客のライフプランの相談に応じ、資産運用や各種ローン、相続対策といった解決策の提案につなげる考えだ。
インタビューに応じるりそな銀行の岩永省一社長=3日午後、東京都江東区
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