JA全農にいがたは新潟米に関する懇談会を開いた(6日、新潟市)

全国農業協同組合連合会新潟県本部(JA全農にいがた、新潟市)は6日、新潟米を扱う全国のコメ卸業者などに2024年産米の作柄概況などを説明する懇談会を新潟市内で開いた。新潟米の販売などに携わる関係者が集まり、24年産米についての情報共有をした。

開催した「令和6年度新潟米懇談会」には全国から集まったコメ卸業者のほか、新潟県や県内のJAグループなどの関係機関の担当者らが出席した。

懇談会では新潟県農産園芸課の渡部浩課長が24年産新潟米の生産振興の取り組みと作柄概況について説明したほか、JA全農にいがたの担当者が新米の取り扱い方針について説明した。24年の新潟県内は昨年のような異常高温にはなっておらず、コメの生育もおおむね順調だという。

意見交換ではコメ卸業者から「新潟米が安定的に供給されるようになれば(スーパーの棚も埋まっていくので期待している」「わせ品種の品質が良好でほっとしている」との声があがった。一方で「コメの価格が上がりすぎると(外食産業で)外国産米の使用も検討する動きも出てくる」などの懸念の声も出た。

報道陣の取材に応じる伊藤運営委員会会長(6日、新潟市)

懇談会終了後、JA全農にいがたの伊藤能徳・運営委員会会長が報道陣の取材に応じ「23年産米は品質の低下のほか先般の様々な要因が重なり、店頭にない状況になっている。ただ、(24年産米の)コメの収穫は九州から始まっているので、少し待っていただければ店頭に並ぶようになると思う」と話した。

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