クラウド経由でソフトを提供するSaaS(サース)を手掛けるリチェルカ(東京・港)は、仕入れや商品の在庫管理を効率化するスマートフォンアプリの提供を始めた。入出庫や検品、発送など一連の作業をアプリ上に案内し、隙間時間で働く「スポットワーカー」の活用を後押しする。
多品種の商品を扱う飲料、化粧品、玩具メーカーや商社、小売・卸売企業に売り込む。クラウドを通じて本社と物流センターが現場の在庫情報を連携しながら業務を進めることができる。月額利用料は70万〜80万円を想定し、2025年6月までに10社の顧客獲得を目指す。
開発を担う技術者の採用やマーケティングに充てるため、ベンチャーキャピタル(VC)のジェネシア・ベンチャーズなど2社を引受先とするJ-KISS型新株予約権方式で1億3000万円を調達した。
リチェルカは企業向け統合基幹業務システム(ERP)大手のワークスアプリケーションズ出身の梅田祥太朗代表が22年に設立した。仕入れや在庫管理のほか、人工知能(AI)を活用して電子商取引(EC)サイトへの商品情報の登録を支援するサービスも提供する。
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