JFEスチールは5日、岡山県倉敷市の製鉄所で製造工程に関わる基幹システムの更新が完了したと発表した。従来は大型コンピューターのメインフレームで運用していた。クラウドに移行することで人工知能(AI)など最新のデジタル技術を導入しやすくなる。JFEスチールは当初計画より2年早い2026年3月期までに全社のシステム更新の完了を目指している。
8月までに同社の西日本製鉄所倉敷地区(倉敷市)で、製鉄の主要工程である「冷延」「電磁」「出荷」の3工程に関わる基幹システムを刷新した。倉敷地区は24年度末までに他工程についてもシステムの移行を完了する。
JFEスチールは約1200億円を投じ、基幹システムの更新を進めている。システムの老朽化と技術者不足が重なる「2025年の崖」を見据え、既存システムの刷新が急務として取り組んできた。5日記者会見した西圭一郎常務執行役員は「製鉄所の効率化などに新しい技術も導入しやすくなる」と述べた。
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