「Sakana AI」はアメリカのIT大手、グーグルで生成AIの研究開発を行ってきたメンバーらが東京で立ち上げたスタートアップ企業で、4日、アメリカの半導体大手、エヌビディアから出資を受けることになったと発表しました。

出資比率や金額は明らかにしていませんが、持ち株比率が上位の大株主になるということです。エヌビディアが手がけるAI向けの半導体は、その高い画像処理性能から高いシェアを持つ一方、生成AIの普及に伴って世界的な争奪戦が起きています。

会社としては、出資を受けることで、開発を加速できるメリットがある一方、エヌビディア側も生成AIを手がける企業と連携することで需要に沿った半導体開発につなげる狙いがあります。

「Sakana AI」の伊藤錬最高執行責任者は「エヌビディアと組むことで日本で世界級のAIのリサーチラボを作りたい。日本の特性を生かした研究開発を行っていく」と話しています。

生成AIをめぐっては、グーグルやアップルなどの「GAFAM」と呼ばれる巨大IT企業をはじめ、世界で開発競争が激しくなっていて、新興企業の囲い込みも活発になっています。

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