紙袋などの包装用品を強みとするシモジマは創業から1世紀以上の老舗企業だ。1920年、下島平次(しもじま・へいじ)が東京で「下島商店」を創業した。(共同通信=川村剛史記者)
1930年代には、大型商品を梱包(こんぽう)したひもにかける手提げホルダーの原型である木製商品をパリで見つけ、国内で製造販売。好評を得た。
1958年の紙袋「ファンシーバッグ」は、従来の無地の紙袋とは異なり、おしゃれな絵柄やデザインをあしらった。1961年の運びやすい持ち手付き紙袋「チャームバッグ」とともにヒット。赤い枠に動物などの絵がある「ストップペイル」と名付けたデザインは、レトロブームで再び注目され、復刻版が人気を集めている。
1989年から各地でフランチャイズ店「パッケージプラザ」を展開。身近にある店で包装用品を直接購入できると人気となり、販路を拡大した。
近年は土に返る竹製の使い捨て弁当容器など、環境に配慮した商品を開発。「苦みがあり魚がのみ込まない成分を入れた生分解性プラスチックのレジ袋を2年前に開発しました。魚の体内に残らず、海のごみにもなりません」(広報担当者)
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