有坂中央学園は新校舎「高崎3号館」の竣工式を開いた(3日、群馬県高崎市)

専門学校運営の学校法人有坂中央学園(前橋市)は3日、群馬県高崎市で5階建ての新校舎「高崎3号館」の竣工式を開いた。鉄骨に製造工程の二酸化炭素(CO2)排出をゼロとみなす日本製鉄の「グリーンスチール」を県内の建築物で初めて採用した。

新校舎は情報やデザイン系人材を育成する「中央情報大学校」が使う(群馬県高崎市)

2階建てだった旧校舎を建て替え、延べ床面積は4倍超の1184平方メートルとなった。「中央情報大学校」などの校舎とし学生約400人を収容する。総投資額は非公表。

設計・施工した冬木工業(高崎市)が提案しグリーンスチールを柱やはりとした。同社の大竹良明社長は「採用は全国でもまれ。こうした取り組みが地域に広がることでSDGs(持続可能な開発目標)の世界的目標が達成できる」と話した。

同学園の中島慎太郎理事長は「資材は壁の中で見えないが、企業が努力し未来のことを真剣に考えていることを学生にも伝えたい」と語った。

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