爆発事故が起きたJERAの武豊火力発電所(愛知県武豊町)

火力発電最大手のJERAは3日、1月に武豊火力発電所(愛知県武豊町)で起きた爆発事故を受けて再発防止策を発表した。バイオマス燃料が燃えやすい環境だったことが原因だったため、摩擦熱が生じにくい設備に改修する。バイオマス発電は重要な脱炭素電源の一つであり、事故防止を徹底して普及につなげられるかが課題になる。

爆発事故はバイオマス燃料を貯蔵施設に投下する機械で起きた。機械が適切な位置に設置されておらず、接触する部品の間に摩擦熱が生じて爆発した。大量の燃料をベルトコンベヤーで高速搬入していたため粉じん濃度が上がり、燃えやすい環境になっていた。

今後はベルトコンベヤーの速度を下げ、摩擦による着火や粉じんの発生リスクを減らす。着火源となった機械は使わず、空気の圧力で搬送する設備に改修する。爆発事故が起きた時に消火剤を噴霧する装置も追加する。

JERAの渡部哲也副社長は「今後工事を進めて、できるだけ速やかに復旧したい」と説明した。

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