楽天は携帯基地局への投資資金を主に社債で調達してきた

楽天グループは25日、12月に満期を迎える円建て社債の残高750億円のうち558億円を買い入れ消却すると発表した。原資には手元資金と、2月に発行したドル建て債の調達資金18億ドル(約2800億円)の一部を充てる。

買い入れの対象となるのは2021年12月に発行した円建て無担保社債(利率0.5%)で、12月に償還期限を迎える。残高は192億円となる。楽天は1月にも、最大17億5000万ドルのドル建て社債を公開買い付けすると発表していた。

楽天は携帯事業の基地局への投資資金は主に社債で調達している。24年は残り1000億円弱、25年は4700億円の社債の償還が迫っており、償還対策が本格化している。2月の決算会見で広瀬研二最高財務責任者(CFO)は「24年のリファイナンス(資金の借り換え)リスクは解消した」と説明していた。

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