トヨタ自動車は25日、2023年度の世界販売がグループ全体(ダイハツ工業、日野自動車を含む)で1109万台(前年度比5.0%増)と、過去最高になったと発表した。トヨタ単体(レクサスを含む)も1030.9万台(同7.3%増)と、初めて1千万台を超えた。北米や欧州でハイブリッド車(HV)の販売が好調だった。
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北米ではカローラやカムリのHV、欧州ではヤリスクロスやRAV4のHVがよく売れたという。国内販売はダイハツや豊田自動織機の認証不正の影響があったものの、152.9万台(同8.7%増)だった。
中国はBYDなどが手がける電気自動車(EV)の普及が進んでいるが、190.1万台(同1.4%増)と前年並みだった。
また、HVの世界販売は355.7万台(同31.1%増)と過去最高になり、トヨタ単体の販売台数に占める割合も34%に増えた。
EVの世界販売は11.6万台と前年度より3倍以上伸びた。
世界生産は、グループ全体で1120.9万台(同4.5%増)、単体では997.1万台(同9.2%増)といずれも過去最高を更新した。
トヨタはもともと、グループ全体の販売台数見通しを1123万台、単体の生産台数見通しを1010万台、販売台数見通しを1040万台、としていた。いずれも計画を下回った。同社は「中国の販売競争激化や、アジアの経済低迷に加え、ダイハツや豊田自動織機の影響を受けた」としている。(江口英佑)
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