ダイハツ工業は2日、軽自動車「ミライース」を後方確認の機能などを改良し、10月1日に発売すると発表した。あわせて、鋼材などの原材料価格、エネルギーコストや物流費が上昇しており、値上げも実施する。2023年春に発覚した型式指定の認証不正後に一部改良した車両を売り出すのは初めてだ。
値上げ率は約7%で、希望小売価格は99万2200円〜144万6500円となる。11月1日から適用される車両の後方確認に関する新たな規制に対応し、音波センサーを追加し、真後ろの1メートル以上の高さの物体を検知できるようにした。カメラで障害物を検知して誤発進などを抑制する安全運転の支援機能を上位モデル以外にも標準搭載する。
ダイハツは自動車の量産に必要な型式指定の認証不正問題を受け、23年12月には国内の全完成車工場で一時生産・出荷を停止した。車両の開発も約1年間止まった影響で、11月に始まる後方確認装置の搭載などの法規対応が遅れている。軽「コペン」や軽商用車「ハイゼットトラック」などの複数の車種が10月末から生産停止になる見通しだ。
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