25日午前の東京株式市場で日経平均株価は一時、前日終値より700円超下落し、3万8000円台を割り込んだ。前日に900円超値上がりした反動から、いったん利益を確定させる売りが多くでている。東証プライム市場の8割以上の銘柄が値下がりしている。

 東京外国為替市場では円相場が一時、1ドル=155円40銭台まで下落し、約34年ぶりの円安ドル高水準を更新。市場では、財務省・日本銀行による為替介入への警戒感が一段と高まっている。

 東京株式市場では、急速な円安で、日銀が追加利上げを実施する時期が早まるとの観測が浮上。利上げに伴って円高ドル安が進めば、輸出企業を中心に業績悪化につながるとの見方があり、売りが先行している。(神山純一)

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