レモンの爽やかな味わいが楽しめるキユーピーのタルタルソース「具だくさんレモンタルタル」が人気だ。開発を担当したキユーピーの中村友美(なかむら・ともみ)さんに話を聞いた。(共同通信=出井隆裕記者)
「カキフライなど揚げ物に使われるのが定番の家庭用は夏場に需要が落ち込みます。揚げ物に限らず、相性の良い料理が多いレモンをふんだんに使って、年間を通じて食卓に上る商品を目指しています」
卵のゴロゴロ感、タマネギのシャキシャキ感とともに、レモン果汁とピール(皮)で爽やかさを打ち出した。参考小売価格は324円(2024年7月時点)。2024年2月の発売から4カ月で販売は100万本を突破した。
キユーピーは1966年に国内で初めてタルタルソースを発売したパイオニアだ。標準品もリニューアルし、市場の活性化を図っている。「ここ数年で市場全体が大きく伸びています。サラダやパンなど使われる料理に広がりが出始め、この状況に可能性を感じていました」
2021年に商品の企画開発を担う部署に異動した。それまでは研究所に勤務。「標準品のリニューアル後に新商品のゴーサインを得るのは簡単ではなく、再び白衣を身にまとい、自ら試作品をつくって社内を説得しました」
インパクトを感じてもらうためにレモンは極限まで入れた。「『思ったよりもレモンだ』という感想を購入者から頂いており、狙った通りで大変うれしいです」。中村さんは横浜市出身、38歳。
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