電力の先物はあらかじめ約束した価格で将来の電力を売買する取り引きで、2019年に日本取引所グループの東京商品取引所が市場を開設しました。

先物取引が増えることで電力価格の安定につながることが期待されていますが、去年の取引高はおよそ200億キロワットアワーと国内の電力消費量の2%程度にとどまり、取り引きの活性化が課題となっています。

関係者によりますと、こうしたなか大手銀行の三菱UFJ銀行が顧客からの注文を受託して取り引きを行う資格を取得し、電力先物市場に新たに参入することがわかりました。

この資格を持つ取引業者は中小の証券会社など9社にとどまっていて、国内の大手銀行は初めてだということです。

取引所としては幅広い顧客網をもつ大手銀行の参加で取り引きが拡大することを期待していて、将来的に電力価格の安定につながるかが焦点です。

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