新米の本格的な出荷を前に、各地のスーパーなどでコメが品薄になっている状況を受けて、岸田総理大臣は27日、坂本農林水産大臣に対し、コメの流通の円滑化に取り組むよう指示しています。

これを受けて、農林水産省は、コメの集荷業者や卸売業者の団体に対し、流通の円滑化に努めるよう文書で要請しました。

今後もヒアリングなどを通じて、流通や販売の状況を適宜、把握し、必要な対応を検討していくということです。

また、子ども食堂などに、政府の備蓄米を無償で提供する制度についても、来月から拡充する方針を固めました。

これまで子ども食堂などからの申請は年4回、全国10か所で受け付けていましたが、今後は、1年を通して、全都道府県で受け付けるということです。

一方、農林水産省は、ことしの新米の生育は順調で、品薄の状況は今後順次、解消されていく見込みだとしていて、消費者には買いだめなどはせず冷静に行動するよう呼びかけています。

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