西武ホールディングスは28日、駅にあるタッチパネルなどで操作できるスマートロッカーに預けた荷物をホテルに配送するサービスの実証を始めると発表した。関東では初のサービスで、手ぶら観光の実現で観光客の利便性を高めると共に、スーツケースの持ち運びに伴う公共交通の混雑を緩和する。
実証する手荷物配送サービス「pikuraku PORTER(ピクラクポーター) in 東京」は9月2日からSPACER(スペースアール、東京・中央)と共同で始める。池袋駅、西武新宿駅、豊島園駅にあるロッカーに午後2時までに荷物を入れ、タッチパネルで配送先のホテルの登録と料金の支払いなどの操作をする。完了すると委託した配送業者が同日の午後7時までに指定したホテルに配送する。
配送先の対象は東京と千葉にある西武グループ系列のホテルやアパホテルなど約500カ所で、料金は利用するロッカーの大きさに応じて1900〜2800円。支払いはスマートロッカーのパネルで交通系ICのみ使える。
同様のサービスはSPACERがJR西日本と連携して実施してきているが、関東圏では初めて。西武HDは西武鉄道沿線にあるスマートロッカーで注文した商品を受け取れるサービス「BOPISTA(ボピスタ)」を提供している。
荷物の配送サービスの導入も検討し、スマートロッカーの用途拡大を狙う。また利用できるロッカーがある駅はいずれも観光客が集まる拠点で、西武HDは「手ぶら観光の推進と公共交通機関の混雑を解消を目指す」としている。
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