記者会見するオーシャンリペアの光斎翔貴社長㊧と戸田耕介副社長(27日、福岡市中央区)

立命館大学発スタートアップのオーシャンリペア(福岡市)は、海藻を食べて藻場を荒らす「食害魚」のイスズミやアイゴを原料にしたドッグフードを9月1日に発売する。海中の二酸化炭素(CO2)を吸収する藻場の再生につなげる。

発売する「オーシャンハーベスト」の価格は500グラム入り3500円。鶏肉や牛肉などを主原料にした通常のドッグフードに比べ、脂質が5〜8%低いのが特徴という。全国のペットショップや自社の電子商取引(EC)サイトで販売する。

入居する福岡市の創業支援拠点「Fukuoka Growth Next(FGN)」で27日に記者会見した戸田耕介副社長は「胃腸への負担が少ないため、健康に不安がある、もしくはアレルギーを持っている小型犬に適している」と話す。

オーシャンリペアによると、2025年秋には同じく食害魚を使ったキャットフードの発売を目指す。26年をめどに養殖魚の飼料化も検討しているという。ドッグフードでは29年8月期に売上高1億円を計画する。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。