植物や廃油などを原料とし、従来のジェット燃料と比べて二酸化炭素の排出量を6割程度減らせるとされる「SAF」は国内外の航空会社で導入の動きが活発になっていて、政府も2030年までに国内の航空会社が使う燃料の1割=およそ170万キロリットルをSAFにする目標を掲げています。
こうした中、石油元売り各社の間ではSAFの生産を強化する動きが広がっています。
出光興産は、2030年に国内で年間50万キロリットルのSAFを供給する計画です。
このうち山口県の「徳山事業所」では、2028年度から年間25万キロリットルを生産するとしています。
また、ENEOSホールディングスは「和歌山製油所」で2027年から年間40万キロリットルの生産開始を予定しています。
いずれもこれまでの石油の精製を停止し、今後の需要の増加を見込んでSAFに切り替えました。
このほかコスモエネルギーホールディングスも今年度から大阪の「堺製油所」で年間3万キロリットルを生産する予定で、石油元売り各社によるSAFをめぐる動きは今後も続きそうです。
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