早朝から多くの人でにぎわうコストコの沖縄初店舗(24日午前、沖縄県南城市)

米会員制量販店のコストコは、沖縄県での初店舗を24日に開業した。早朝から多くの人が訪れ、午前8時を予定していた開店時間は4時半ごろに前倒しとなった。周辺道路では店舗へ向かう車が列をつくった。しばらく「コストコブーム」が続きそうだ。

新店舗「沖縄南城倉庫店」は同県南城市にあり、店舗面積は1万4千平方メートル超。駐車場は800台分以上あるが、午前2時半には満車になったという。

訪れた人たちは大きなカートに食品や日用品などを次々に入れていた。酒類も人気で、ウイスキーでは開店から1時間たたずに売り切れる商品も出た。中には8万円以上購入した人もいて、レジ近くで販売する名物のホットドッグをほおばる姿も多く見られた。

特に肉類や総菜などのコーナーが人気だった(24日午前、沖縄県南城市)

1組目の来店者となった宮平雅子さん(46)は子どもたちと一緒に前日の朝7時半から並んだという。「初めてコストコに来た。見たことのない商品ばかりですごい」とうれしそうに語った。肉など食材のほか、大容量のトイレットペーパーや130センチ以上ある大きなくまのぬいぐるみを購入していた。

小川恭一店長は「これまで沖縄になかった商品もある。高品質・低価格を実践できるよう頑張りたい」と話す。従業員は300人だが、オープン当初の需要に対応できるよう臨時で200人を追加動員しているという。同日はコストコホールセールジャパン(千葉県木更津市)のケン・テリオ日本支社長も店頭に立ち、来店者を出迎えた。

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