宇都宮市と栃木県芳賀町を結ぶ次世代型路面電車、芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)が2023年8月26日の開業から1年を迎える。累計乗客数は9月に500万人に届きそうで地域の足に急成長した。勢いに乗りJR宇都宮駅西側への延伸や中心街活性化など、LRTを軸とした街づくりは新たな段階に移る。

(1)沿線にホンダやキヤノン、固定客がっちり


ダイヤ改正で増発された上り電車(グリーンスタジアム前停留場、7月)
ライトラインの快進撃が止まらない。1周年イベントを開く25日時点で累計乗客数は約480万人を見込む。土休日が1日約1万人と想定の2倍に達するが、それ以上に平日の伸びが見逃せない。…記事を読む

(2)地元教育界にも新風、沿線にマンモス小中学校 


宇都宮市立ゆいの杜小学校は開校から3年で市内最多の児童数となった(7月)
宇都宮LRTの開業により地元の教育界にも新たな風が吹いている。沿線開発に伴い3年前に新設された市立小学校が市内最大のマンモス校となり、近隣の中学校も生徒数を伸ばす。…記事を読む

(3)宇都宮LRTが呼ぶ大型投資、キヤノンや中外製薬が新工場


清原工業団地で建設中のキヤノンの半導体露光装置工場(宇都宮市、17日)
宇都宮LRTの開業と前後し、沿線の「清原工業団地」でキヤノンや中外製薬などの大規模な生産増強投資が相次いでいる。投資総額は公表されているだけで1100億円以上。…記事を読む

(4)マンション林立で新住民増 「億ション」も


建設中の「ブランシエラ宇都宮 駅東公園前」(中央、14日)
宇都宮LRTはマンションなどの開発も活気づけている。将来の発着点となるJR宇都宮駅西口には分譲価格が最高1億円を超す「億ション」も誕生した。…記事を読む

(5)延伸で歩行者主役のまち 東武線接続も焦点


東武宇都宮駅付近(宇都宮市、2日)
宇都宮市は宇都宮LRTを2030年代前半にもJR宇都宮駅西側の市中心街へ約5キロ延伸する。まちの中心を貫く大通りにライトラインを走らせ、マイカーや一部路線バスは迂回させて歩行者優先とする計画だ。東武宇都宮駅一帯の再開発を含む東武鉄道との連携も焦点になる。…記事を読む

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