柏崎刈羽原発の安全対策について確認する県の技術委員会(23日、新潟市)

新潟県は23日、東京電力ホールディングス柏崎刈羽原子力発電所の安全対策を有識者で議論する技術委員会を開催した。原子力規制庁の担当者らが出席し、同発電所の安全対策に関する確認事項について回答した。委員会の終了後、座長の小原徹氏が報道陣の取材に応じ、国への確認は「今日で終わり」と述べた。

今回の委員会では、これまでの議論をとりまとめる報告書の素案も示した。素案では委員会が東電や国に対して確認を進めていた「施設の液状化対策」や「耐震評価」などの22項目について、これまでの議論をとりまとめている。今後、報告書の各項目について委員会としての見解を盛り込むかなどを議論し、報告書を完成させる方針。

新潟県の花角英世知事は委員会の議論を柏崎刈羽原発の是非を巡る判断材料の一つにすると位置づけている。小原氏は報告書の完成時期について「素案をもとに委員から意見をいただいて完成させていくので、今は見通せない」と述べた。

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