AIによる画像検知で特殊詐欺を抑止する

日立製作所傘下でATM製造の日立チャネルソリューションズ(東京・品川)は24日、人工知能(AI)の画像検知で特殊詐欺に対応するATMの稼働を開始した。西尾信用金庫(愛知県西尾市)の一部店舗で導入した。

日立チャネルソリューションズは2018年にATMのカメラを使ったAI画像検知サービスを開発。今回、画像検知システムなどを改良し、ATMでの振り込み取引における特殊詐欺の対策に活用する。

特殊詐欺では犯人が電話で指示を出しながらATMで振り込み作業をさせるケースが多い。振り込み操作中に利用者が携帯電話で通話をしている様子の映像を検知すると注意・警告などの画面を表示する。通話しながらの操作といった状況をAIが判断し、係員を呼び出したり、内容によっては取引を中止したりすることもできる。

ATMに内蔵されたカメラを使うことで、新たにカメラを設置する必要がないためコスト低減にもつながるとみている。今後は信用金庫を中心にサービスを展開していく予定だ。

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