24日の東京外国為替市場ではアメリカ経済は堅調だという受け止めが広がり、早期の利下げ観測が後退していることなどから日米の金利差が意識されて円を売ってドルを買う動きが強まりました。

午後4時ごろには円相場は一時1990年6月以来、およそ34年ぶりの円安ドル高水準となる1ドル=154円98銭まで値下がりし、1ドル=155円に迫る水準となりました。

午後5時時点の円相場は23日と比べて8銭、円安ドル高の1ドル=154円89銭から91銭でした。

また、円はユーロに対しても売られやすい状況が続き、円相場は一時、2008年8月以来の円安ユーロ高の水準となりました。

午後5時時点の円相場はユーロに対しては23日と比べて26銭、円安ユーロ高の1ユーロ=165円54銭から58銭でした。

ユーロはドルに対して、1ユーロ=1.0687から89ドルでした。

市場関係者は、「政府・日銀による市場介入への警戒感も一段と高まっているが、日米の金利差が大きい状況は当面続くという見方は根強いことからじりじりと円安が進み、節目とされる1ドル=155円に迫った。一方で25日から始まる日銀の決定会合を見極めたいという投資家もいてその内容に関心が集まっている」と話しています。

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