リニューアルする黄桜「呑」と缶入りハイボールの第1弾(右)と第2弾

黄桜は22日、清酒で主力商品の「黄桜『呑』」をリニューアルし、9月24日から販売すると発表した。一般的な清酒酵母に代えて桜の花を由来とする花酵母を原料に採用し、華やかな香りを引き立たせた。1982年発売の同製品にとって製造方法の大きな変更は2018年以来、2回目となる。

花酵母は桜の一種である黄桜の花から採取した酵母で、日本酒を香り高く仕上げる特徴がある。従来は日本酒の中でも高品位の吟醸酒で使われていた。フルーティーで飲みやすい日本酒が増える中、香りを重視した商品で差異化を図る。

自社工場で製造したウイスキーを使ったハイボールの缶商品を10月1日に数量限定で発売することも発表した。日本酒の製造に使った杉だるをウイスキーの最終熟成で再活用し、杉の爽やかな香りをまとわせた。価格は350ミリリットル缶で450円(税別)。全国の小売店などで販売する。

黄桜は18年にウイスキーの製造免許を取得し、22年から販売を始めた。兵庫県の清酒工場内にある蒸留所で造ったウイスキーと複数のスコッチウイスキーをブレンドしている。ハイボールについては24年4月に数量限定で販売した実績がある。

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