日本製鉄とJFEスチールは22日、オーストラリアで原料炭権益を取得すると発表した。取得金額は両社で合わせて約1600億円規模となる。高炉での製鉄に必要な原料炭を長期にわたり確保するほか、高品質な原料炭の確保で二酸化炭素(CO2)の排出量を減らす狙い。
両社は製鉄用原料炭を供給する豪ホワイトヘイブンコールが保有するクイーンズランド州のブラックウォーター炭鉱の権益を取得する。日本製鉄は7億2000万米ドル(約1080億円)を投じて20%の権益を、JFEスチールは約3億6000万米ドル(約540億円)を投じて10%の権益をそれぞれ取得する。
ブラックウォーター炭鉱は年間1010万トンの原料炭を生産する。大規模な露天掘りを採用し、潤沢な資源量を持つという。
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